奨学金とは?
家庭の事情などにより経済的な余裕がなく、進学にお金が必要な学生に向けて学費の付与や貸与を行う制度が奨学金制度です。
勉強に対して意欲はある学生が進学を諦めてしまわないよう国や自治体、大学、企業、NPOなど民間団体が各自で制度を設け、経済面の不安を解消したい希望者のための制度です。
簡単に言うと学びたい人が他所からお金を借りて進学することが出来るシステムです。
私は国が管理している日本学生支援機構を利用しておりました。奨学金制度を利用している約2.7人に1人が利用している大手です。
奨学金には「貸与型」「給付型」の奨学金があります。
給付型の奨学金
2020年4月から新制度がスタートされ、世帯収入の基準を満たしていれば成績だけで判断されず、学ぶ意欲があれば支援を受けることが出来ます。
対象となれば授業料だけでなく、入学金も免除や減額がされるようになったようです。私が借りていた日本学生支援機構は機構が支給してくれます。
受給資格が厳しい、貸与型に比べ採用される人数が少ないというデメリットもありますが、得られる経済的なメリットはとても大きく、こちらは返済が不要です。
貸与型の奨学金
利子のつかない第1種奨学金と利子のつく第2種奨学金があります。これと併せて入学時の一時金として貸与する入学時特別増額貸与奨学金(利子付)があります。
返済が必要です。
ほかにも海外留学の方に向けた奨学金制度もあります。詳しくは日本学生支援機構のホームページをご参照下さい。
どの奨学金にしても学ぶという意欲が大切で、成績不振や留年などしてしまうと停止や廃止になることもあります。
また、貸与型の場合、卒業後は必ず返還の義務があります。直近の事だけでなく10~20年先まで支払う必要がありますので、将来的なことを見据えて金額も申請しなければいけません。
繰り上げ返済とは?
貸与型の場合、月々返済していく必要はあります。
それぞれの月の返済期日を待たずに繰り上げ返済することが出来ます。
一部返済と全額返済があります。
日本学生支援機構ではスカラネット・パーソナルという日本学生支援機構のホームページよりログインして繰り上げ返済を申請することが出来、次回支払日に繰り上げ返済分をまとめて支払いすることが出来ます。返還口座の登録が必要で、これを利用できない場合は郵送やFAX,電話による申し込みでも可能だそうです。
第1種では利子がつかないので、返済は元金だけですので、返済期間が短くなるだけです。
第2種では繰り上げ返済した分に関しては利息が付かなくなります。申し込みの際は何回分を繰り上げ返済するか、上限いくらで繰り上げ返済するかで算出された額が引き落としされます。希望額に近い繰り上げ返済回数を機構が自動で算出するのでそれを支払う形になります。
ただし、返還が始まるまでの半年の間は据え置き期間となり、繰り上げ返済しても利息はかかります。
繰り上げ返済をしても翌月や支払った回数分支払いを止めることはできません。あくまで払込期間が短くなるだけです。
ちなみに私は毎月7600円ほどしか払っておらず、以前日本学生支援機構に毎月の支払額を倍額にしてほしいとお願いしたことがありますが、電話口の方に万が一支払能力が低下したときに困る。支払えなくなったときに信用情報に傷がつくこともあるので支払額を増やすことは受け付けていない。金額は私に任せるが、支払額を増やしたいのであれば繰り上げ返還の手続きを都度行うように言われました。
繰り上げ返還のメリット
借りている金額が減ったりなくなることで精神的なストレスが軽減されます。
第2種であれば繰り上げ返還することでかかるはずの利息が減る。
機関保証を利用している場合、保証機関より支払われた保証料の一部が数か月後に戻ってくることがある。
繰り上げ返還のデメリット
使えるお金や貯蓄できるお金が減ってしまう。
万が一の病気やけがの入院で収入が途絶えてしまう方もいるかもしれません。まずはそんな時のために生活防衛費の貯蓄がなければ生活が先行かなくなってしまいます。
また若い世代から子育て世代にかけて今後結婚や出産等まとまったお金がかかるイベントが発生することが考えられます。
子育てにもお金がかかります。そんな時に貯蓄がないとローンを借りることになるかもしれませんが奨学金よりも金利が高くなることがほとんどです。
転職、出産、結婚などで働き方や収入が減る可能性もあります。
ライフスタイルで想定できる将来の変化について考えてから繰り上げ返還した方がよいか検討しましょう。
私が繰り上げ返済しようと思った理由
この度3/27でめでたく奨学金を返し終わりました。
理由は利息がほとんどかかっていないとはいえ、毎月毎月支払っていくのがしんどくなってきたことと、残り30万円ほどに減ってきたことを契機に早めに返したいという気持ちが大きくなってきたことが一つ目の理由です。
もう一つは主人と入籍するにあたって、現状2人で働いているときは家計に余裕があるので、支払っていく額を増やせると思ったことと、負債を減らしておきたいと思い、返還口座に毎月7600円引き落ちるのも含めて毎月2万円ずつ入金していくのと余裕資金のある時は入れる金額を増やして、1年ほどで返し終わりました。結果3年くらい早めに返し終わりました。
私の繰り上げ返還しようと考えた点
今後病気やケガ、二人目が出来て働けない期間が出来ても支払いがなくて済むこと
車の支払いが始まったこと
防衛資金を貯めるにあたって奨学金を支払いが終わっていた方が早くためることが出来ること
夢のマイホームを持つことを視野に家計を整えること
早めに返した場合わずかとはいえ利息が減ること
繰り上げ返還した方が機関保証の場合保証料の一部が返ってくる可能性を知ったこと
などの理由により繰り上げ返還しました。
貯蓄はないので本来であれば貯蓄に回してから繰り上げ返還を行った方が良かったのか、利息が少ないのでそちらから優先して返した方が良かったのではないかと思う事もありますが、負債が一個でも減る事ってなんか少しでも肩の荷がおりますから早めに返せてよかったなって思います。
皆さんは奨学金どうされていますか?144か月にわたって支払い続けるってストレスですよね。。。
返還終わった方、現在返している方お疲れ様です。
ご家庭の状況に合わせて皆さんも一度検討されてみてはいかがでしょうか。